仕事に慣れてくると、自然と自信がついてくる。努力してきたことが形になり、自分なりのやり方が確立されてくると、「自分は頑張っている」という感覚が強くなる。
でも、その自信が思わぬ形で人間関係に悪影響を与えることがある。実際、自分にもそういう時期があった。いつの間にか他人と比べて、自分の方がちゃんとやっているという気持ちになっていた。その延長線上で、ついマウントを取ってしまうような言動をしていたことに、あとから気づいた。
努力の実感が「ひとりよがり」を生む
努力の成果が実感に変わると、自分だけがやっている、自分が支えているという思い込みが生まれる。他人が見えなくなり、**「なんで周りはもっとちゃんとやらないんだろう」**という不信感が強くなる。
そうなると、他の人に対して「わかってる風」を装ったアドバイスや提案をしてしまう。表面上は寄り添っているように見せかけて、実は「自分の方が理解している」という気持ちが透けて見える。ねっとりとしたマウントの取り方になる。これは相手からすればかなり気持ち悪いものになっていると思う。
マウントから始まる「孤独のループ」
マウントを取ってしまうと、相手は当然距離を取ろうとする。相手から反発されたり、避けられたりすると、「やっぱり自分だけが頑張っている」「周囲は頼れない」という思考に戻る。そうすると不安が増して、今度は相手の行動や考えを細かく監視しようとしてしまう。そしてまたマウントを取る。これはループ構造だ。
このループは、結局、自分の中にある不安や不信感が、承認欲求という形で表に出てしまっていることで生まれている。
抜け出すためにできること
このループから抜け出すには、まず「謙虚であること」。これに尽きると思う。そして、ひとりで判断せず、信頼できる 上司やマネージャー、第三者に、自分の状態を客観的に見てもらうこと。そうすることで、自分にとって当たり前になってしまっている態度や思考に気づくことができる。
自分の中にマウントを取りやすい傾向があると気づけたのは、大きな学びだった。この気づきを無駄にせず、これからはもっと健全な関係性を築いていきたい。